腰痛のキネシオテーピングの貼り方
仙棘筋のキネシオテーピング
【1】
貼り始めの位置はお尻の割れ目が
始まるところがベスト。
男性が女性に貼る場合は、
信頼関係を構築できてからの
方がよいでしょう。
【2】採寸
上記の貼り始め位置から胸椎12番まで。
キネシオテーピングは皮膚のアソビを
十分にとって貼ります。よって左図の
ように、立位の状態で採寸するとKTが
短くなってしまいます。
実際に貼る姿勢(前屈)の状態のまま
採寸しましょう。
【3】
キネシオテーピングは皮膚のアソビを
十分にとって貼ります。よって左図の
ように、可能な限り前屈します。
この姿勢は立位でも、イスに座って
いても、床にあぐらした状態でも可能。
この目的を忘れないでください!
前にかがむのは、KTを貼る部位の
皮膚を伸張させることが目的です。
皮膚のアソビを取れるのであれば
どんな姿勢でも構いません。
ペイシェントのできる範囲で皮膚の
アソビを取ってください。
そして、【1】の貼り始め位置にKTの基部を貼ります。
【4】仮置き
前屈姿勢のまま「仮置き」します。
【5】
起立筋の筋腹にKTをのせるように
貼ります。この時、矢印方向に
向けて、しっかり皮膚のアソビを
とってあげます。
最端部の1cm程は張力をかけずに
皮膚にそのまま置いてあげる
イメージで。
【6】
対側も同様に貼る。
【7】完成
【8】チェック
立位に戻ったときにKTにしっかりと
「しわ」ができていることを
確認します。
【応用編】
仙棘筋のキネシオテーピングを
貼ることにより前屈の柔軟性が
向上します。
ここで応用力のある方だとピンと
くるかもしれませんが、
完成時のKTの「しわ」は皮膚の
アソビをしっかり取ればとるほど
出来やすくなります。ということは、
前屈の柔軟性が向上するということは、
より、皮膚のアソビを多くとれるように
なるということです。
一枚目のKTの後に左図のように
外側にずらして黒KTを貼ります。
一枚目を貼った時よりもさらに前屈が
可能になっているので、
皮膚のアソビをさらに多くとることが
可能となり、「効く」KTを貼ることが
可能になります。
貼った後は、前屈、後屈、そして
左図のように左右に側屈して
KTをカラダになじませてください。
注意点:貼る部位の皮膚を伸ばして貼ること!
貼った後に腰を動かしてテーピングを馴染ませると効果UP!
臨床キーワード:慢性腰痛、ギックリ腰