頚部を緩めるキネシオテーピングの貼り方
頚板状筋のキネシオテーピング
首を支える筋肉は胸椎から始まっています。
(上手に貼れるととても効果的なキネシオテーピングです)
正規の講座では「部位別1」で学ぶテーピングです。
基礎講座を終えて、初めて部位別講座を受講する方にとっては
ちょっと難しいテーピングです。
「皮膚のアソビをしっかりとる」・「テープを引っ張らずに貼る」の
2点がしっかりできないと、首に違和感を感じてしまうテーピングです。【1】
乳様突起(耳の後ろの隆起骨)
から胸椎の6番まで採寸します。
まず、貼り始めの位置(C7)を
確認しておきましょう。
【2】
KTの真ん中からセパレーター(裏紙)
を剥がし、C7棘突起の横から
貼り始めます。
【8】の完成図を意識して、貼りつける
角度を決定してください。
【3】
まず下2本のKTから仮置きをします。
左図のように少し外側方向に向けて
仮置きした方が後の作業がしやすい。
【4】
内側のKTをT6棘突起の横に
向けて貼ります。
このとき頚部を屈曲(顎を引き)、
側屈させ、矢印方向にしっかり
皮膚のアソビをとることが重要です。
【5】
残りのKTは【3】で貼ったKTから
外側に1cm間隔をあけてまっすぐ
貼りつけます。
(弧を描く必要はありません)
【6】
C7から上部のKTの貼りつけです。
まず内側のKTを毛の生え際ギリギリを
走行させ乳様突起に向けて貼ります。
(テキストではC1横突起と記載)
皮膚のアソビは矢印方向にしっかり
とることを忘れないでください。
【7】
外側の残りも間隔は1cm程あけて
乳様突起に向けて貼ります。
【8】(注意!)
この頚板状筋のキネシオテーピングは
「毛の生え際の形状」によっては
貼れない人もいます。特に女性に多いの
ですが、毛の生え際がハッキリしていな
い人では【6】図を貼るときにKTが
毛にかかってしまいます。
注意点:このKTは毛の生え際の形状を確認してから貼りましょう。
臨床キーワード:頚部の痛み、肩こり、上位交叉性症候群