肩こりのキネシオテーピングの貼り方
大胸筋のキネシオテーピング
【1】採寸
【5】図の三角筋前部線維から
鎖骨近位端までを採寸します。
【2】鎖骨部の確認
キネシオテーピングを貼るときのコツ
ですが、あせらずにまずペイシェントの
筋の形をしっかり確認してください。
左図は鎖骨部の筋隆起を確認してます。
【3】
筋の隆起を確認しづらい場合は
筋の収縮方向に抵抗をかけると
容易に確認できます。
【4】胸肋部の確認
次に胸肋部の筋の隆起を確認します。
これは腕を外転(真横にあげる)
することで容易に確認できます。
【5】
講座を受講された方なら分かると
思いますが、この大胸筋のKTの
基部の貼り始めがはっきりしない。
目安として左図のように三角筋の
前部線維の隆起にKTの縁を
そろえるように貼ると良いでしょう。
【6】基部の貼りつけ
左図のように基部を貼りますが
あくまで目安です。
ペイシェントの筋の形を意識して
完成形のKTを走行をイメージして
基部の位置を決定しましょう。
【7】仮置き
左図のようにKTを仮置きします。
【8】鎖骨部
左図の鎖骨近位端の上に向けて
走行させます。理由はKTを貼る
際に上肢を外転させるので、上肢を
戻したときに皮膚レベルで鎖骨を覆う
部位も下にさがります。結果として
鎖骨の下にKTが貼られている状態に
なるからです。
【9】
上肢を外転・外旋・水平伸展させて、
頚部を反対側に回旋させます。
図の矢印方向に皮膚のアソビを
しっかりとって【8】に示した部位に
向けてKTを貼ります。
【10】
この状態では鎖骨の上にKTが
のっかていますが、上肢を下げる
ことによってKTの終端も下に
下がってきます。これを筋の起始部
そのままに鎖骨の下に貼ってしまうと
基本姿勢に戻ったときに大胸筋を
KTが包めていない完成形となります。
【11】胸肋部
左図の指でつまんだ筋の上を走行する
ようにKTを貼ります。
【12】
貼るときのペイシェントの姿勢ですが、
筋を覆う皮膚が十分伸張する肢位を
取らせてください。この肢位は姿勢・
筋量・柔軟性で変化します。私は左図の
ように肩に上肢をのせた状態で安定
させ矢印方向に皮膚のアソビを十分に
とって乳頭の外側に向けてKTを貼る。
【13】完成
胸肋部の脇の下は基本姿勢で
常に「しわ」ができている状態に
なります。特にこの部位はKTの
効果が発揮される部位ですが、
同時に剥がれやすい部位でも
あります。【12】の作業の際に念入りに
KTを皮膚に貼りつけましょう!
【14】
胸肋部はカラダの正面で箱を抱える
ような上肢の動き(水平屈曲)で
「しわ」がはっきり出てきます。
注意点:十分に貼る部位の皮膚を伸ばして貼ること!
脇の下の部分はしっかりと接着させること!
臨床キーワード:肩コリ、引っ越しの後の胸の筋肉痛、腹筋の緊張からくる腰痛