自分で貼るキネシオテーピング(大腿四頭筋)
自分で貼って、膝のケア!
膝の痛みに使われるテーピングです。
写真の上段が自分側からの視野の画像です。
1.テーピングの目的
大腿四頭筋は膝を伸ばしたり
股関節を曲げたりするための筋肉で、
踏み込んだり、体重を支えるときに強く
使われる。
この部位へのキネシオテーピングは、
疲労を抑えたり、筋肉痛予防、
ダッシュなど筋肉の反応を早くするの
に効果的です。
2.貼り始め
貼りのスタート点は「腰骨(上前腸骨棘)」の頂点とする。
テープの全長は、ここから膝蓋骨(お皿)の
下のすねの出っ張りまでの分を、
台紙付きのまま計り、切る。
テープの下12~13cm分に、縦中央に
まっすぐ切り込みを入れる。
切り込みのない部分を、太股全面の
中央に膝頭に向かって貼る。
3.膝を直角にして仮止め
大腿前面の部分は、テープ裏面の
台紙を剥がしながら、そのまま貼ります。
テープは最初から10%のテンションで
台紙に貼られているため、こうするだけで、
自然に適正テンションが与えられる。
膝を直角に曲げ、先端を軽く仮止めします。
4 膝外側テープの通過点
切り込みを入れた「Y字テープ」の
外側テープを、膝蓋骨の真下の点に
向かってまっすぐ引っ張り、
テープを伸ばしながら貼る。
5.膝内側テープの固定
内側テープも外側テープと同様に
引っ張りながら、同じポイントに
向かって真っ直ぐ引っ張りながら貼る。
貼り上がりが曲線になることを意識して、
曲線的に貼らないように注意。
真っ直ぐ引っ張れば、仕上がりは曲線に
なるので安心して貼ること。
6.完成
両側のテープを貼り終わったら、
膝を伸ばしてみる。「Y字テープ」は
ちゃんと膝蓋骨の周りを囲むように曲線的
に貼り上がっているはずです。
大腿部・膝の不安を解消するだけでなく、
反応速度を向上させるパフォーマンス
テーピングとしても効果的です。
初めての方でも、貼った後に立ち上がって
膝の調子を見てみると、なんらかの変化を
感じることができると思います。
ぜひ貼ってみてください。
注意点:このテーピングでは「引っ張って貼る」と記述されていますが、基本は「引っ張らずに貼る」です。スポーツの現場では、テープの伸長率を利用して皮膚に少しテンションを掛けて貼る場合があります。
「どういう時に使い分けるの?」と質問されると答えが難しい・・・
これって「経験」なんですよ・・・
臨床キーワード:膝の痛み、捻挫後のケア、腰痛 等