前腕を緩めるキネシオテーピングの貼り方
前腕浅筋膜キネシオテーピング
前腕から肩コリをサポート・・・
長掌筋のキネシオテーピングでも紹介しましたが、
肘から先の前腕、特に屈筋群を緩めることは
肩コリや手首の痛みに効果があります。
復習ですが、
「前腕を緩める」とはどういう症状の時に行うかというと、
下記が代表例だと思います。
① テニス肘等の肘の痛み（内側上顆炎）
② 肩こり
①は前腕の回内筋、屈筋を酷使したことによって生じる痛みです。
回内筋、屈筋ともの上腕骨の内側上顆（肘の内側）に
付着しているので、その付着部が繰り返される筋肉の収縮で
極度に牽引され痛みを発してしまうケース。
②は前腕屈筋群の疲労が、上腕二頭筋→烏口腕筋→上腕三頭筋→
三角筋→僧帽筋と筋連結に沿って伝わっているケース。
根の深い肩こりの場合、肩から離れた前腕を緩めてあげると
調子がと良くなる場合が結構あります。
【1】前腕屈筋群浅筋膜テープ
5cm幅のキネシオテックスを4本～8本に切れ込みを入れ、
手首を少し越えたところから貼り始めます。
貼る部位の皮膚のあそびを取るために、手首を背屈した
状態で、前腕を覆うように、一本一本丁寧に貼っていきます。
特に前腕がパンパンに張っているような場合は、
同じサイズと切り込みを入れたテープをもう一枚
使用してリンパコレクションテープの要領で前腕を
覆ってあげるのをおすすめします。
また、肘部へのアプローチも行う場合は上図より
テープを長めに採寸して、肘を越えたところまで
貼ってあげます。
注意点：切り込み本数が多くなるほど扱い方が難しくなるので注意してください。
臨床キーワード：前腕のハリ感、手首や肘の痛み、肩コリ
