前腕を緩めるキネシオテーピングの貼り方
長掌筋のキネシオテーピング
前腕から肩コリをサポート・・・
肘から先の前腕、特に屈筋群を緩めるキネシオテーピングを
紹介します。
「前腕を緩める」とはどういう症状の時に行うかというと、
下記が代表例だと思います。
① テニス肘等の肘の痛み(内側上顆炎)
② 肩こり
①は前腕の回内筋、屈筋を酷使したことによって生じる痛みです。
回内筋、屈筋ともの上腕骨の内側上顆(肘の内側)に付着しているので、
その付着部が繰り返される筋肉の収縮で極度に牽引され痛みを
発してしまうケース。
②は前腕屈筋群の疲労が、上腕二頭筋→烏口腕筋→上腕三頭筋→
三角筋→僧帽筋と筋連結に沿って伝わっているケース。
根の深い肩こりの場合、肩から離れた前腕を緩めてあげると
調子がと良くなる場合が結構あります。
◆長掌筋キネシオテーピング
2.5cm幅のキネシオテックスを使い、手首の2~3cm下から
切れ込みを入れます。まず基部を内側上顆に貼り、
Y字の切れ込みが始まるところまでを一旦貼り付けます。
次にY字の一方をひとさし指に向けて、もう一方を
薬指と小指の間くらいに向けて貼ります。
ポイントは皮膚の遊びを十分とること。
うまく貼れたテーピングでは肘を屈曲した際に
きれいにしわが出来ます。
特に回内の動きで痛みが生じる場合、
前腕屈筋群浅筋膜テープを下地に貼り、
前腕の皮膚を十分に緩めてから、
円回内筋のキネシオテーピングを貼ると効果的だと思います。
注意点:手首から先はテープが剥がれやすいので、短くしても構いません。
臨床キーワード:前腕のハリ感、手首や肘の痛み、肩コリ