腰痛のキネシオテーピングの貼り方
大腿ニ頭筋のキネシオテーピング
一人で貼るのはちょっと難しい・・・
腰痛のキネシオテーピングということで、
腰背部のテーピング法と腹部のテーピング法を
既に紹介していますが、下半身にも目を向けてみます。
「仙棘筋キネシオテーピング」を貼ってみましたか?
前屈が楽になったと思います。
しかし、試された人の中には効果がさほど
出なかった人もいると思います。その違いは何か?
それは、腰部だけのこわばりではなく、太腿の裏の
ハムストリング(大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋)も
硬くなっている可能性があるからです。
これらの筋肉は骨盤の坐骨結節に付着しています。
椅子に座った状態でお尻に手を入れると大きな骨の
突起を触れます。これが坐骨結節です。
この筋肉の柔軟性が無くなると、骨盤を後方に
引っ張ってしまいます(下図)
前屈をする際に脊椎は前方に曲がっていきますが、
同時に骨盤も前傾していきます。
ハムストリングの筋群が堅い場合、この動きを
阻害してしまいます。腰の柔軟性が損なわれることにより、
当然、腰の動きも鈍くなります。動きが鈍くなれば
血行も悪くなり、腰痛が慢性化していまうのです。
仙棘筋のキネシオテーピングを貼っても柔軟性が
向上しない方は大腿部の後面にもキネシオテーピングを
貼ってみてください。
今回はハムストリング筋群の大腿二頭筋を紹介します。
【貼り方】
1、前屈の状態でまず坐骨結節に基部を貼ります。
この時のポイントはお尻の皮膚の遊びを上方に
十分に取ること。この遊びがしっかりとれていないと
違和感のあるテーピングになります。
下図のように立位の状態でしっかり「しわ」が
できていることが重要です。
2、膝下の外側にある腓骨頭(真横から触って一番隆起
している骨です)に向かって挟むようにY字に切れ込みを
入れた方を貼ります。
スポーツでの肉離れ、山登りの翌日、筋肉痛で
階段を降りるのがつらいなんて場合にも
効果的なテーピングです。
テープは引っ張らずに貼りましょう。
(皮膚の上に置いてあげるイメージ)
注意点:貼る部位の皮膚を伸ばして貼ること!、毛が濃いと貼った後、痛いこともあります。
貼った後に膝を動かしてテーピングを馴染ませると効果UP!
臨床キーワード:慢性腰痛、足のむくみの改善、歩行による疲労回復