腰痛のキネシオテーピングの貼り方
外腹斜筋のキネシオテーピング
一人でも貼れますよ・・・
外腹斜筋についてです。
前回の腹直筋に続き、身体の前面に貼る腰痛対策の
キネシオテーピングです。身体の前面に貼る理由は
腹直筋の記載をご参照ください。
この筋肉は第5~第12肋骨の外側面に始まり、
腸骨稜の前半分、鼠径靭帯、恥骨稜、腹直筋鞘に
付着してます。ピンと来ませんよね・・・。
簡易図を作成しました。ちょうどポケットに両手を
入れるように外側から中央に向かって走行している
筋肉だという認識でよろしいと思います。
この筋肉は両方が縮むと腰椎の屈曲、片側が縮むと
同側に側屈、反対側に回旋します。
右側の外腹斜筋が縮むと右側に身体を側屈し、
左側に身体が回旋します。
上記の簡易図をイメージして貼ってみてください。
【貼り方】
1、仰向けに寝かせ、へその下、毛の生え際に基部を貼る
2、貼る側の膝を立てて、反対側に膝がしらを倒す。この際、
貼る側の腕を上に上げる。
3、息を吸わせ、お腹を膨らませて脇の下に向けて一気に貼る。
身体の回旋を伴う運動、野球のスイング、サッカーの
シュート等で出力UPにも効果的です。左の回旋で
あれば右の外腹斜筋に貼ります。
左図は通常の姿勢でお腹を反らしている状態。
「しわ」は発生しません。右図は貼った反対側に
身体を回旋している状態です。
この状態で「しわ」はMAXできていれば成功です。
次回の内腹斜筋とペアで覚えておいてください。
PNFをご存知の方ならお分かりだと思いますが、
人間の身体の動きは螺旋と対角線の動きを伴います。
朝目覚めたときに腹筋運動の動きで上半身を起こす人は
いませんよね。どちらかに身体をひねりながら上半身を
起こすと思います。その方が楽(効率的)だからです。
どのスポーツであれ、この外腹斜筋のキネシオテーピングは
出力UP、パフォーマンスUPの一助になる
キネシオテーピングだと思います。
体幹の安定性にも効果があり、腰痛対策の仙棘筋テーピングを
貼る場合は、前面からもテーピングを貼ることをおすすめします。
テープは引っ張らずに貼りましょう。
(皮膚の上に置いてあげるイメージ)
注意点:十分に貼る部位の皮膚を伸ばして貼ること!
貼った後に身体を斜めに数回倒してテーピングを馴染ませると効果UP!
臨床キーワード:慢性腰痛、ギックリ腰