肩こりのキネシオテーピングの貼り方
小円筋キネシオテーピング
一人で貼るのはちょっと難しいです・・・
小円筋は腱板(ローテータカフ)を形成する4つの筋群の
一つです。肩甲骨の外側縁1/2から上腕骨大結節に
付着しています。
主に上肢90度屈曲位での外旋運動に強く作用します。
同じ外旋筋である棘下筋に損傷がある場合、小円筋が
その機能を補うために代償性肥大を起こすこともあります。
上肢挙上時において、下方関節包の緊張を高めて
骨頭の安定化に作用し、また上肢の外旋時に
後方関節包の挟み込みを防止します。
後方の関節包は投球の動作で障害されることが多く、
投球時の肩甲骨の過剰な前突やフォロースルー期の
顕著な運動が原因です。野球の投手には関節包後部の
骨化がしばしば発生するようです。
また肩甲骨の上方回旋方向の運動制限がある場合、
上肢の動きが上腕骨だけでの運動となるため、
後部の関節包に負荷が大きくかかることになり、
治療しても、数ヶ月で同じ症状がでる患者の場合、
上記を疑う必要があると思います。
【貼り方】
1、貼り始めは肩甲骨外側縁の1/2。
2、肩関節を100度屈曲、内転、内旋させて、
テープの走行と反対側に皮膚のアソビを
とり、上腕骨大結節に向けて貼ります。
テーピングを施した後ですが、この部位の皮膚は
日常生活で常に短縮されている場所です。
下のイラストでも分かりますが、テープの
ほとんどが腋窩に隠れてしまいます。
よって、テープをしっかり皮膚に貼りつけて
おかないと剥がれやすくなってしまいます。
(腋窩前面の大胸筋も同様です)
大円筋もしくは広背筋と一緒に貼るのを
おすすめします。
テープは引っ張らずに貼りましょう。
(皮膚の上に置いてあげるイメージ)
注意点:十分に貼る部位の皮膚を伸ばして貼ること!
貼った後にしっかり摩擦熱を加えて皮膚にしっかり固定すること!
臨床キーワード:肩関節周囲炎、投球障害、腱板損傷、腋窩神経麻痺(C5-6)