腰痛のキネシオテーピングの貼り方
腰方形筋のキネシオテーピング
一人で貼るのはちょっと難しい・・・
腰方形筋についてです。
この筋肉は腰骨(腸骨稜)から始まり、1番目~4番目の
腰椎の横突起と12番目の肋骨に付着しています。
主な機能は腰椎の側屈(正面を向いたまま身体を
横に倒す動き)です。また骨盤の安定(骨盤の引き上げ)、
呼吸時の横隔膜の動きの補助にも関与する筋肉です。
身体を安定させるために働く主要筋と言えます。
この筋肉が低下すると、同側の肋骨が上がってしまいます。
(右側の腰方形筋が弱化すると身体は左に傾きます)
重い上半身が傾く訳ですから他の筋肉にも負担を与え、
腰椎が曲がり、腰への負担も生じてしまいます。
まず立った状態で、股関節、膝、足首を曲げずの
足の平を地面から浮かせてみましょう。
左右に差がある、もしくは全く地面から足の平を
離すことができない場合は腰方形筋の弱化が
あると推測できます。
身体の左右どちらかに傾きがある、もしくは
上記のテストで足を上げられないといった腰痛持ちの
方は腰方形筋のキネシオテーピングを試してみてください。
側屈の動きが楽になるテーピングです。
【貼り方】
1、骨盤の上端を探し、キネシオテックスの基部を貼ります。
2、貼る側と反対側に身体を側屈させ、脇腹に向けて
肘の高さまで貼ります。(12肋骨に向けて)
3、身体を元に戻し、今度は前屈させて脊柱に
向けてもう一方を貼ります。
貼った側に身体を側屈すると、きれいに「しわ」ができます。
基部は下着の脱衣等で剥がれやすくなってしまいますので、
「面取り(角を丸くする)」を行った方がよろしいかと思います。
意外ですが、貼った側の腕が上がりやすくなることもありますよ!
テープは引っ張らずに貼りましょう。
(皮膚の上に置いてあげるイメージ)
注意点:貼る部位の皮膚を伸ばして貼ること!
貼った後に腰を動かしてテーピングを馴染ませると効果UP!
臨床キーワード:慢性腰痛、ギックリ腰