肩こりのキネシオテーピングの貼り方
棘下筋のキネシオテーピング
一人で貼るのは難しいです・・・
棘上筋に引き続きローテーターカフ(回旋筋腱板)と呼ばれる
筋肉群の一つである棘下筋のキネシオテーピングです。
棘下筋は上腕の外旋筋として最も強力な筋肉です。
外旋とは親指を上にして肘を90度曲げた状態で
手の甲側へ腕を回す動きです。
また棘上筋同様に肩関節の安定化に重要な働きを担い、
棘上筋の次に損傷を受けやすいローテーターカフの筋群です。
外旋の動きの他には腕を真横に90度上げた状態で、
腕を後方に引っ張る(水平伸展)の動きにも関与します。
棘上筋との位置関係を明確化するために一緒に貼ってみました。
(下図も参照)
【貼り方】
①肘を90度曲げて手の平をお腹にあてる。
これは貼る部位の皮膚を伸ばす為です。
(お腹が痛い時にとる腕の動きですね)
②下図の数字の順番で貼っていく
(1)・・・肩甲棘の最も背骨よりの終端
(2)・・・肩甲骨の下角(一番下)
(3)・・・(1)と(2)の貼った部分を両手でおさえて
皮膚のアソビを背骨側へとる。そして、
上腕骨に少し巻きつけるイメージで貼る。
上図のように棘上筋と棘下筋の組み合わせで肩まわりの
安定感を得られます。また肩関節が外旋する際、菱形筋
という筋肉(肩甲骨の内側と背骨に付着している筋肉)が
肩甲骨をしっかり固定することにより外旋をしやすく
していますので、外旋の動きで障害がある方は菱形筋の
テーピングも一緒に貼ってあげるのが効果的だと思います。
テープは引っ張らずに貼りましょう。
(皮膚の上に置いてあげるイメージ)
注意点:テープを貼る順番に注意すること!
臨床キーワード:五十肩、肩コリ、外傷後の肩の不安定、投球時の肩の痛み