肩こりのキネシオテーピングの貼り方
前鋸筋のキネシオテーピング
意外や意外の効果です・・・
下僧帽筋のように体幹にテーピングを施し、
肩関節の動きの改善を補助するテーピングです。
前鋸筋は第1肋骨~第9肋骨の外側(脇側)から始まり、
肩甲骨の内側縁に付着しています。
肩甲骨の裏側に付着しているので、この筋肉が縮むと
肩甲骨が背骨の中心から遠ざかります(外転)
前鋸筋は肩甲骨の外転に関わる唯一の筋肉です。
どういう場合に活用されるかというと、ボクシングのストレートのように
急速に肩甲骨を前に押し出す(背骨から遠ざける)時に強く作用します。
よってボクサー筋という別名を持ちます。
他には野球の投球、バレーボールのスパイクの時にも活躍します。
肩甲骨の動きに非常に関与しますので、
この筋肉の過緊張は腕の動きにも影響を与えます。
【貼り方】
① 正面から触れられる肋骨の下端が第10肋骨です。
その一個上の第9肋骨を見つける。
② 第9肋骨を見つけたら乳首と脇の下の中間点くらいから
基部を貼り始める。
③ 正面側を貼る際は、胸を張り腕を後ろに引き、
烏口突起に向けて貼る。
④ 背面は脇を開けた状態で腕を前に出し、肩甲骨の
内縁に沿って、肩甲骨の上角に向けて貼る。
うまく貼れていると腕の前後の振りが楽になります。
ウォーキング・ランニングの際にも一枚貼るだけで、
腕の振りがスムーズになるテーピングです。
最初に貼られた時は、
「なんでこんなところに貼って腕の振りが楽になるの?」と驚きました。
意外に「効く」テーピングです。ぜひお試しください。
テープは引っ張らずに貼りましょう。
(皮膚の上に置いてあげるイメージ)
注意点:テープの仮置き位置に注意しましょう
臨床キーワード:五十肩、肩コリ、