腰痛のキネシオテーピングの貼り方
仙棘筋のキネシオテーピング
慣れると一人でも貼れますよ・・・
腰痛に貼るキネシオテーピングの基本であり、トレーナー養成講座で
最初に練習する仙棘筋テープについてお伝えします。
このテーピングはキネシオテーピングの特徴とも言える「しわ」に
ついて勉強するにはもってこいのテーピングであり、
貼った直後に身体の変化を確認できるテーピングでもあります。
また「腰が痛い、重い」という症状にまず最初に貼ってあげる
テーピングの候補です。
このテーピングを貼る前に、まず貼られる人は前屈をしてみましょう。
もし背中の筋肉(脊柱起立筋)のこわばりが原因で前屈可動域が
少ない(身体が堅い)ようであれば、貼った直後に手の指が床に
しっかり付くようになります。
(※注意:但し、ハムストリング、ふくらはぎのこわばりや、身体前面の
柔軟性の低下が原因の場合は期待通りの結果になりません)
認識しておくべき点は、「どんな腰痛も治せる」テーピングではない
ということです。長時間のデスクワークにより腰周りの筋肉の血行が
悪くなり腰が重くなってきたという場合には効果がありますが、
慢性的な腰痛を完治させるには他のテーピングとの併用が
必要になってきます。あくまで施術の下地作りと考えるべきです。
お化粧でいえば「ファンデーション」と言えるでしょう。
【貼り方】
1、お尻の割れ目の始まりから肘の高さまでを採寸します。
2、基部をお尻の割れ始めに貼り付けて、前屈をしてもらいます。
(皮膚を伸ばすため)
3、背骨の両脇に隆起している脊柱起立筋の上にのせる
イメージで貼ります。
下のイラストのように「しわ」がたくさんできていれば成功です。
貼り終りの左右の高さを確認して下さい。
どちらかが高ければ、引っ張って貼っていることになります。
慣れれば自分の身体にも貼れるテーピングなので、
腰痛とまではいかないけど腰が重たい(血行が悪い)なんて
場合に貼ってみてください。
テープは引っ張らずに貼りましょう。
(皮膚の上に置いてあげるイメージ)
注意点:貼る部位の皮膚を伸ばして貼ること!
貼った後に腰を動かしてテーピングを馴染ませると効果UP!
臨床キーワード:慢性腰痛、ギックリ腰