肩こりのキネシオテーピングの貼り方
大胸筋のキネシオテーピング
身体の前面から肩コリをサポート・・・
肩周りの僧帽筋、上腕の筋肉で肩甲骨に付着する上腕二頭筋、
上腕三頭筋を紹介しましたが、今回は身体の前面にある
大胸筋のキネシオテーピングです。
なぜ大胸筋が肩こりに関係があるかというと、腕を真横に上げる際に
(耳に腕をつけるように)腋窩(わきのした)の前面と後面が伸びるのを
感じることができると思います。
このわきのしたの前面を作る筋肉が大胸筋です。
この筋肉が縮んでいた場合、腕が上がりにくくなると想像できますね。
ちょうどYシャツを着て、わきのしたの生地を掴んだ状態で腕を
上げるようなものです。特に五十肩のような腕を上げる行為が
できなくなる症状の場合、その阻害要因と考えられるものを
一つ一つ取り除いていくことが重要になります。
その「阻害要因」の一つとして大胸筋も挙げられます。
完成図は下図ですが、特に腋窩の前面に「張り」を感じる場合は、
図のように筋腹を覆ってあげるのがポイントです。
【張り方】
①三角筋の前面に切れ込みの無い方を貼ります。
②腕を90度真横に上げ、次に後方へ腕を引く。
(貼る部位の皮膚を伸ばす為)
③そしてY字の上側を胸鎖関節に向けて鎖骨の内側1/2に貼る。
④90度真横に上げた腕を更に上げて、Y字の下側を腋窩の
筋腹の上にのせる。
上図をご覧になれば分かりますが、腕を下げた通常の状態では、
Y字の下側のテープは「しわ」を作り半分以下に縮めらた状態に
なります。また歩く際に腕を無意識に振りますので、
しっかり貼りつけておかないと、このわきの下の箇所は
剥がれ易くなってしまいます。
テープは引っ張らずに貼りましょう。
(皮膚の上に置いてあげるイメージ)
注意点:十分に貼る部位の皮膚を伸ばして貼ること!
脇の下の部分はしっかりと接着させること!
臨床キーワード:肩コリ、引っ越しの後の胸の筋肉痛、腹筋の緊張からくる腰痛