固有感覚のテーピング7/7
- 海外でのキネシオテーピングの評価について
続きで最終回の7回目です。
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『Rehabilitation of the Spine, 2nd ed.』本文
結論
固有感覚テーピングの効果の正確なメカニズムは
わかっていないが、臨床的には速やかで顕著な効果があり、
とくに痛みの緩和、運動パターンの是正、および、
リハビリテーションの推進という効果が高いテーピングは、
徒手療法、治療的エクササイズ、および患者教育と
組み合わせることによって、筋アンバランスと
異常連動パターンの治療に役立つ補助的方法である。
(7/7修了)
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という内容で締められていました。
この「結論」は非常によくまとまっていて、
患者さんやスポーツ選手等に
キネシオテーピングを説明するのに
役立つと思います。
「正確なメカニズムはわかっていない・・・」と
記載されているので、私は気に入っています。
よくキネシオテーピングの紹介で
「すき間を作り、体液の循環をよくして・・・」という
表現がありますが、キネシオテーピングのメカニズムは
こんな単純なものではないと私は考えています。
もちろん、青アザの早期消失などは、このメカニズムが働いて
いるのですが、キネシオテーピングの醍醐味は
求心性情報と遠心性情報の相互関係に働きかけることだと思います。
あらためて・・・
やっぱり、キネシオテーピングはいいですよ。
今回の文献紹介にもあるように、海外でも広く普及している
「補助的方法」です。
ぜひ、たくさん使いこなしてください。