キネシオテーピングの講習会に参加する場合のコツについて
- 講習会に参加する前の準備と心構え
皆さんが講習会に出る場合のちょっとしたコツを紹介。
【1】
実技練習が必ずあります。二人組になるので、
やる気のありそうな人の隣に座り、とコンビを組む。
これは意外と大事なこと。
キネシオテーピングの講習会は実技がメインとなり、
お互い貼り貼られの6時間となります。
あまりやる気の無い人を相棒にしてしまうとグダグダに
なってしまいます。
【2】
自分が練習で貼ってあげたテープに関して、相手に必ず貼られた
感想を聞く。これは非常に大事なことです。
自分が貼られた場合も然り。その際に、正直な感じを伝えてあげる。
決して「なんか軽くなりましたねぇ~」とか「いいですねぇ~」と
いう言葉で終わらないこと。いい加減な受け答えはしないことです。
自分の持っているボキャブラリーを総動員してください。
効果を感じられなければ、正直に「なんか効きませんねぇ」
と伝えてあげる。相手にも同じ要求をしてください。
「キネシオテーピングを相手に貼ったらどうなるのか?」を
初めてに体感する場面です。
お互いで感想を言い合いましょう。これが後に自分の力に
なっていきます。
【3】
なるべく衣類の上からは貼らない。
これだと貼り方の練習にもなりません。
(女性の場合は難しいと思いますが・・・)
部位によってはお尻を出したり、股間のきわどいところから
貼り始めるテーピングもあります。恥ずかしがらずに相手に
貼らせてあげましょう。結構、体幹に近いところから貼る
テーピングの方が効果が高いと思います。
女性一人で参加される場合は、なるべく同性の方と
組んだ方がやりやすいと思います。
(一度、高校のサッカー部のマネージャーをされている
女の子が数名参加されたことがあるのですが、
ほとんどのテーピングを衣服の上から貼られていました・・・)
【4】
なるべく少人数の講習会に参加する。
(講師にチェックしてもらえるので)
ベテランの先生といえども、何十人も参加されている講習会だと
さすがに全員に目が届きません。基礎講座だとキネシオテーピングの
概論の説明で約1時間、残りの5時間でだいたい20個くらいの
テーピング実技を行います。すると、一つのテーピングにかけられる
時間は15分程度です。この時間の制約があるので、
多くの質問には答えられないという実情があります。
【5】
ハサミは本当に良く切れるものを準備していく。
切れないハサミだと結構ストレスが溜まるんですよ(笑)
【6】
前日は十分に睡眠をとっておく。6時間は意外ときついですよ!
【7】
これから基礎講座→部位別講座→コレクションテープ講座
→特殊テープと段階を踏んで受講していこうと
考えている人の場合、最初の基礎講座では、
テキストに記載されている「各々のテーピングの貼り方を覚える」
という考え方ではなく、
「テキスト記載の貼り方を使って、キネシオテーピングの
基本の貼り方を覚える」
という認識で講義に臨まれるのをおすすめします。
何を言いたいかというと、例えば、三角筋のテーピング法が
ありますが、このテーピングを貼る前の段階で、
キネシオテーピングの基本的な貼り方を身につけておく
必要があります。この基礎ができていないと、見た目は
三角筋のテーピングとして上手に貼れているのですが、
効果のある「効くテーピング」にはならないのです。
よって、「20個のテーピングを覚える」ではなく、
「20個のテーピングを使って基礎を修得する」というスタンスで
受講されるのをおすすめします。
色々なテーピングの貼り方は次の部位別シリーズで修得できます。
焦らずに基礎講座では「基本」をしっかり学びましょう。
その方が必ず上達します!
以上、自分が講師として感じたことをお伝えしました。
相手に「貼る」だけじゃなく、相手から「貼られる」練習
でもあることを頭に入れておいてくださいね。
この「貼られる練習」はなかなか講習会以外ではできないものです。
以上